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ISOはめあいの計算 – H7/g6、H7/p6などを理解する

知識

図面に「Ø 40 H7/g6」とあります。穴と軸がそれぞれどの寸法まで許されるのか、そして2つが後で軽く滑り合うのか、プレスでしか組み付けられないのかを判断しなければなりません。ここでは、このようなはめあいの表示の読み方と、段階を追った計算方法を学びます。

はめあいの表示が表すもの

はめあいは、常に組み合わさる2つの部品を表します。内側の部品(軸)と外側の部品(穴)です。両者は同じ図示サイズ(基準寸法)(ここでは40 mm)を持ちます。その後ろに2つの公差クラスが続き、先が穴、後が軸のものです。

  • 大文字=穴、小文字=軸。つまりH7は穴、g6は軸のものです。
  • 記号(アルファベット)は、公差域の位置を決めます。基準線に接する位置(H、h)か、その下か、その上かです。専門用語では「基礎となる許容差」といいます。
  • 数字は基本公差の等級(IT)です。数字が小さいほど公差域は狭くなり、より高い精度で加工する必要があります。

機械製造では、穴基準はめあいが一般的です。穴にH(下の許容差0)を与え、必要なはめあいは軸だけで作ります。旋盤では軸をどんな寸法にも合わせやすいため、リーマや栓ゲージを節約できます。軸基準はめあいはその逆で、軸にh(上の許容差0)を与えます。たとえば、加工せずにそのまま組み込む引抜き磨き棒鋼の場合です。

図示サイズ40 mmにおけるH7、g6、p6の基準線に対する公差域
図示サイズ40 mmでの公差域の位置。H7は基準線から始まり、その上にあります。g6は完全にその下にあるため、常にすきまが生じます。p6は穴より上にあるため、常にしめしろが生じます。

公式

各部品には上の許容差と下の許容差があります。穴ではES、EI、軸ではes、eiと呼びます。ここから許容限界寸法が求まります。

Go = N + ES     Gu = N + EI

軸ではesとeiを代入します。すきまになるかしめしろになるかは、2つの部品を比べるとわかります。

Smax = ES − ei     Smin = EI − es
  • N 図示サイズ(基準寸法)
  • Go、Gu 最大許容寸法と最小許容寸法
  • ES、EI 穴の上の許容差と下の許容差
  • es、ei 軸の上の許容差と下の許容差
  • Smax、Smin 最大すきまと最小すきま。負の値はしめしろを表します

例:Ø 40 H7/g6

例

穴と軸の許容限界寸法、およびはめあいの種類を求めます。図示サイズの区分30 mmを超え50 mm以下の許容差は次のとおりです。

上の許容差下の許容差最大許容寸法最小許容寸法
穴 H7+25 µm0 µm40.025 mm40.000 mm
軸 g6−9 µm−25 µm39.991 mm39.975 mm

最大すきまは、最も大きい穴と最も小さい軸の組合せで生じます。

Smax = 25 µm − (−25 µm) = 50 µm

最小すきまは、最も小さい穴と最も大きい軸の組合せで生じます。

Smin = 0 µm − (−9 µm) = 9 µm

どちらの値も正なので、すきまばめです。軸はどの場合も軽く回り、目立ったがたつきもありません。

反対の例:Ø 25 H7/p6

この場合、軸の公差域は穴の公差域より上にあります。穴は25.000〜25.021 mm、軸は25.022〜25.035 mmです。

Smax = 21 µm − 22 µm = −1 µm     Smin = 0 µm − 35 µm = −35 µm

どちらの値も負です。しめしろ1〜35 µmのしまりばめです。部品は圧入するか、穴を加熱して組み付けます。

すきま、中間、しめしろ?

結果はめあいの種類代表的な用途
最小すきま ≥ 0すきまばめすべり軸受、案内、取り外すはめ込み部
最大すきま ≤ 0しまりばめキーを使わないブシュ、歯車、ハブ
その中間中間ばめ正確に位置決めされ、軽くたたいて組み付けられる部品

特によく使われる組合せがあります。H7/h6は手で部品を動かせ、H7/g6は軽く動くはめあいになります。H7/k6はキー付きの歯車やプーリ用の中間ばめで、H7/p6は圧入はめあいです。

よくある間違い

  • 引き算の符号:マイナスとマイナスでプラスになります。25 − (−25) は50であり、0ではありません。
  • 穴と軸の取り違え:H7を軸に当てはめると、まったく違う結果になります。大文字は穴を表します。
  • 図示サイズの区分の誤り:区分は「を超え … 以下」で適用されます。30 mmは、まだ18 mmを超え30 mm以下の区分に入ります。
  • 負のすきまに気づかない:−35 µmのすきまは35 µmのしめしろであり、計算ミスではありません。
  • 図示サイズちょうどに加工:H7では40.000 mmはぎりぎり合格ですが、限界ちょうどです。公差の中央(ここでは40.0125 mm)を狙えば、両側に余裕が残ります。

よくある質問

直径が大きいほど公差域が広くなるのはなぜですか?

直径が大きくなるほど、加工誤差や測定誤差も大きくなります。そのため規格では図示サイズをいくつかの区分に分け、同じ等級でも区分ごとに公差が少しずつ大きくなります。たとえばIT7では、30 mm以下で21 µm、50 mm以下で25 µmです。

許容差は暗記する必要がありますか?

いいえ。大切なのは、表示を読み取り、許容限界寸法を確実に計算できることです。許容差は表で調べるか、計算させれば十分です。